宅建士の自宅リノベの話〜業者編①〜
宅建士ライターが本気で自宅をリノベした話のエピソード2になります。前回のコラムでは、リノベは業者任せではなく、ゴールに向かってリノベ業者とあなた(施主)の共同作業という意識が必要だとお話しました。
今回のコラムでは具体的に動いていく中で、最初の難関だった「リノベ会社をどこに依頼するか?」というテーマから、私自身が辿りついた方法を紹介していきます。
実は、業者を決める際にもネットサーフィンしまくりましたが、「具体的に」という事例があまりなく、私が実践した選定方法が少しでもお役に立てればと思っています。
では、早速リノベ業者の決め方を解説していきましょう。
目次
リノベ業者の選定

リノベ業者を探す際に生じた疑問はいくつかありました。箇条書きにしていくので、まずは同じ悩みをお持ちであれば参考にしてみてください。
- リノベーションやリフォーム専門の業者がいいのか?
- 不動産会社の系列にある会社はどうなのか?
- 設備会社もリフォーム専門分野があるがメリットは?
- 地域に根付いている工務店や建築会社の方が何かと融通が利きやすいのではないか?
- 初回は何社に連絡してみたら良いのか?
- 相見積もりや他にも相談していることを伝えて失礼ではないのか?
ざっとこのような疑問でしょうか。
まずはリノベーションやリフォームができる業者の種類を紹介していきましょう。
ハウスメーカーやマンション管理会社系列のリフォーム部門
ハウスメーカーや分譲マンションの管理会社には系列事業としてリフォーム専門の部署を構えている可能性が多くあります。
リノベーションの範囲によって構造内部まで確認をしなければ施工可能かどうかの判断がつきづらいこともあるため、施工会社の系列部門に依頼することで企業独自の構造部分も把握している可能性もあります。
特にマンションのスケルトン工事は上下階や隣の配管が通っていることもあるため、全体が把握できるマンション管理会社系列に相談することで安心した施工を依頼することができます。
不動産会社系列のリフォーム部門
不動産仲介を主たる事業として展開している業者にもハウスメーカーと同じようにリノベーション、リフォーム専門の部門や系列会社を構えている場合があります。
リノベーションありきで中古物件を購入する場合は、仲介会社とリノベーションの両方を同じ会社に頼めるメリットがありますよね。
内見時にはリノベーションのことも相談もしながら話を進めることができるため、リノベーションのために物件に行かなければいけないなどの二度手間を省くことができます。
設備系業者
バスルームやキッチン設備などを提供している設備業者にもリフォーム部門が設置されていることが多いです。
設備関係のメーカーが1つの会社でまとめてしまうことが予測されるため、各設備機器に特定のメーカーを希望していなければ設備系の業者も良いかもしれません。
工務店や建築会社
所謂、地域密着系の工務店や建築会社もリノベーション、リフォームに力を入れています。地元に精通しているため、融通も利きやすいのが特徴です。
小規模な設備交換から大掛かりな工事まで幅広く対応できるのも工務店や建築会社ならではのメリットになります。
インテリア系の会社
一点一点オーダーメイドの家具や、セレクト家具を取り扱っているインテリア系の会社でもリノベーション対応ができる専門スタッフや職人を抱えています。
メリットとしては、工事だけでなく、その後の大型家具なども相談することができ、空間全体をデザインしてもらえることです。
リノベ業者選定で勉強した点
私自身が業者を選定する上で区分けした方法では、大きく区別すると上記のように5つの種類に分けることができます。
もちろん初回相談は複数の業者に相談しましたが、業者によって工事方法や設備などの割引率が異なるため、総額の差がかなり生まれたのも事実です。
また、我が家は段階的に在宅しながらリノベーションをしているため、昨年工事をした際に依頼した業者と今回依頼する業者は別業者になります。
1度目のリノベ時に依頼した業者はインテリア系のリノベ会社で、私好みのカラーや素材、インテリアを提案してもらい、空間はとても満足のいく結果に仕上がりましたが、やはり高額だったこと、予算を伝えたにも関わらず提案事態が予算オーバーでの提案でした。
2度目の今回のリノベーションでは予算を絶対にオーバーできなかったため、1度目の業者とは別の業者に依頼することになったのが理由になります。
私が学んだことは、絶対に曲げられない条件をきちんと汲み取ってくれているかどうかというのが業者選定の鍵になると思っています。
例えば私の場合、1度目は「家全体の雰囲気や空間を提案してくれる業者」が選定の条件でしたが、2度目の今回は「予算内」が絶対条件になります。
様々な種類のリノベ会社があるため、その中から1つの業者に決めるにはあなたの条件を理解してくれているのかが最も重要なポイントになるでしょう。
まとめ

業者を決めるにもどんなリノベーションを得意とし、どんな物件の実績があるのかをそれぞれの施工業者の特徴を知ることが必要になります。
まずは5つの種類の施工業者を紹介したので、次回の記事ではその種類の中から私自身がどんな行動を取って最終的に業者を決めたのかを紹介していきます。